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メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
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★第107号 ’01−09−21★
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遠交近攻
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■NYテロ事件の犠牲者に黙祷を捧げます。
まことに想像を超えたことで、さすが
RationalProcess の本家もモロにやられてしまいました。
PPAに用いられる要素情報は、主に過去の蓄積。
そこに加えられる想像力もまた、過去の延長です。
それを<超えた>事態は、、、 次のPPAから
使える情報、でしかあり得ない、、
「技法に限界あり」と観念しつつのこのメルマガ
ですが、やや無力感。 何とも重い事件、、 ■
●<中国問題>は
前号1回で足りるわけも無い巨大な問題ですが、それを未だ明確に脅威
と感じていない人が多いのには驚きます。 産業だけじゃない、アタマ
も空洞化してる、、 この国の将来を案じないではいられません。
*
2008年夏季五輪会場候補大阪が僅か6票の獲得に終わった時、猪谷千春
IOC委員は「残念ながらスポーツ界だけでなく、国際社会の中で日本
がバカにされているのではないか」と危機感を訴えました。 どうやら
<ジャパン・ナッシング>、今なお加速中らしい。 しかし、
開催都市と決まったのが中国<北京>とは象徴的。 お祭り騒ぎ大嫌い
の私はガッカリなどしませんが、勢いや流れがこのままではまずかろう。
イジメッ子は必ず、相手が抵抗しないのを見透かして勢いづく。 今の
中国はその傾向。 <靖国神社>や<歴史教科書>、言いたい放題です。
え? 日本軍国主義再燃? ご冗談を。
バカにされてもイジメられても立ち上がる気配すら見せない日本の現実
が何よりの証明。 全アジアの皆さん、ご懸念ご無用です、、
とは言うが日本、何故こうも骨なしなんだ? 外務省め、何してる?
相手は<遠きに交わりて近きを攻む>を奉じる国。 我が国は<攻める
べき相手>でしかないのです。 間に海があったから良かった。 境を
接している国は、すでに攻め込まれたか一触即発状態。 平和ボケした
我が国と違い、中国は<戦国>時代そのものです。 原爆を有し、武器
を輸出する。 軍国主義? どっちの話?
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●<情報>の一つの特性は、
そうすることが得になる(と、無意識的にでも信じる)人によって発信
されること。 損する、と思う人は沈黙を守る。 従って情報の内容は、
発信者本位になる。 自分の不都合は棚に上げ、相手のは針小を棒大に
責める。 本質的「白髪三千丈、、」文化。 ウソも百辺繰り返せば、、、
毎年蒸し返される<靖国神社参拝問題>や<教科書問題>も、アチラに
どんな得があるのか、で狙いを吟味する必要があります。
特に本年は、ヒーロー小泉氏が首相就任と同時に<8月15日参拝>を
宣言したため、異常高温の夏がさらに息苦しいものになりました。
しかし小泉氏、何故<8月15日の慰霊祭>なんだ? 橋本派なら遺族
連盟の手前、<その日>が
MUST だろうけれど。
*
あの神社に祀られた者が我が一族にいないので、私はお詣りしたことが
一度しかありません。 ’60年代末、やはり暑い夏でした。
商用でアメリカへ渡り、ついでに家電用部品事情の調査でその種の店を
訪ね歩き、たまたまシカゴ郊外某社の売り場を覗いていた時、
マネジャー風の男に「日本人か?」と訊かれたのです。 もちろん
Yes。すると「ちょっと待っていてくれ」。 やがて折り畳んだ布を手にして
戻り、「これをファミリーに返してもらいたいのだが、、」。
広げるとそれは古びた日章旗。 白地には「祈武運長久○○君」の大書
と共に、沢山の名前や激励の言葉が放射状に書き込まれておりました。
いわく、彼の兄が戦場から持ち帰ったが先頃病死。 その際<返還>を
託され、実は困っていたところだった、と。 困るのはこちらも同様、
だが、日本人の端くれ。 持ち帰ってNHKに持ち込んだところ、幸い
<○○君>の兄上が見付かりました。 折しも旧盆、仏が帰って来た形
で旗が届いた、、というお便りを頂きました。
法会を済ませた兄上は上京され、靖国神社へお詣りなさった。 そこで
落ち合わせた私は、本来その資格が無かったにも拘わらず兄上に従って
昇殿することが許され、厳粛な雰囲気の中で心からの祈りを捧げました。
兄上は「これで漸く心の区切りがついた」と一言。 それが遺族の心境、
靖国のしつらえは全くそのためであった、、 の実感ヒシヒシ。 人間、
<気が済む>ことは大切、しかし、時に容易ではない、、とも。
そうした経緯をシカゴの彼に報告したレターの締めくくりは、
No morewar, no more sad songs. ひと事を介して、ではありましたが、私
も真剣に<不戦>を誓ったわけです。 この体験から思うのは、
小泉氏の<鎮魂・不戦の祈り>は、特に<8月15日>にこだわらずも、
<例大祭>などもあることだし、はて、何を発信したかったのかな?
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●だいたい軍国主義の復活
なんて、誰よりも日本人自身が信じていないだろう。 <国>の意識が
無く、<愛する>が故に犠牲を引き受けることも無い<面白きゃいい>
世代がすでにオトナをやってる今日では。
とかく<実情を訴え、理解を求め>たがる日本流も、さすがに「腰抜け
列島化したので」とは<発信>しにくい。 それもアチラは先刻承知。
承知であのように言い募るのは、それによって得られるものがあるから。
コチラが忘れやすい性分であることも承知だから、何にカコツケテでも
思い出させようとする。 アチラの外務省、ちゃんと働く人たちらしい。
幸い?ヒロシマ、ナガサキ、<8月15日>、、 どれも毎年必ず来る。
そう言えば往年の<スケジュール闘争>、あれもアチラから来た知恵?
*
いわば彼らは性悪説。 それが一目瞭然なのに手玉に取られ続ける我が
歴代政治家・官僚の音痴ぶりは情けない。 たとえば田中外相は、国交
回復の立役者を父とするが故に中国寄り、と言われているが、
その父上はどう扱われたか。 周恩来と会って、「言必信、行必果」の
書を進呈されて大ニコニコ、のニュース映像が当時ありました。 彼は
褒め言葉と受け取ったようでしたが、確かにその6文字だけなら
「言えば必ず信、行なえば必ず果たす」、いわば<有言実行>、コチラ
では尊敬されます。 が、アチラではそうでもないらしい。 その解説
は続く下の句にあった、「そんなのは融通の利かない小人だよ」。
論語、子路第十三
323。 ヌケヌケ上の句だけ見せ、相手がハヤトチリするのを楽しむ底意地悪いやり口。 山本七平先生いわく「どのくらい
中国的教養があるか、試したのだろう」 <論語の読み方>
p.160
我が首相、下の句を知りながら<営業笑い>していたのかも知れないが、
いずれにせよ我らが代表に公然と恥をかかせたやり口、許し難い。
が、その後で角栄氏が立腹していたとか、シッペ返しをしたとは聞いて
ない。 即ち猪谷氏懸念の通り、我々は長らくバカにされ続けて今日に
至り、利用されるだけの存在になり果てているのですよ。 たとえば、
* *
他に類の無い巨額の対中ODA。 昨年3月の中央公論所載、産経新聞
古森中国総局長「間違いだらけの中国援助」は16頁にわたる懇切詳細。
中国の要請も日本の提供も、<異様>の一語に尽きる。
50年前のサンフランシスコ講和条約に中国は参加せず、賠償請求放棄。
それは中国の選択でした。 が、そのため中国には「日本の経済協力は
当然」の意識が根強い、という。 しかも、
何の工事が完成しようと<日本の協力>は常に伏せられ、民衆にとって
日本、日本人は相変わらず悪役のまま。 ODA本来の狙いである友好
促進の効果など期待すべくも無い。
それにしても、20年間に6兆円。 コチラに勢いがあった時期だから
出来た、した、のかも知れないが、いつまでもは出来なかろうし、する
義務もあるまい。 たとえばドイツは、東西に分断されたせいもあって、
どの国とも賠償条約を結ばず、法的に戦後賠償は未解決状態。 しかし
ドイツ政府は「すでに半世紀以上経過」で実質的に解決済みとしている。
そろそろ<中国に
No と言う日本>になっても良かろう。 小泉内閣の<ODA見直し>がその意味で、<8月15日>がその伏線だった、と
いうことなら、ますますコイズミさん、応援しちゃうんだがな、、
* *
テキもそれを察知して盛んな発信でコチラを刺激したのだと思いますが、
それにおいて<靖国神社>という固有名詞でなく、
< War Shrine >なる普通名詞を用いているのをご存じか? たまたま私は
CBSイブニング・ニュースで気付き、早速
Google で検索してみると、0.19秒で5820件。 BBC、CNN、ワシントン・ポスト、どれもみな
見出しは
< War Shrine >。 え?戦争神社? おお、何という呼び方!
本文には
< Yasukuni >も散見されたが、見出しは例外なく War Shrine。記事の多くは「中国や韓国が抗議している」と報じるものなので、この
表現、まず<中国/韓国発>と見て誤りあるまい。
事が事、時が時だけに、固有名詞を用いて当然、しかも我が国に<戦争
神社>という呼び方が無いだけに、読み手を<日本の軍国主義化>への
忌避感に導く意図でそうしたのだな、と感じないわけには行かない。
逆にアメリカが<えひめ丸>を
< Fishing Boat >として、さながら<ただの漁船>風に印象づけたのは、アメリカへの反感を生じない
ように、の意図で、であろう。 アチラの
Highschool boy たちが日本の潜水艦に沈められたケースだったら、どう表現したろう?
こういうのを我が外務省やマスコミ、黙って見過ごしていて良いのか?
たしかグローバル・スタンダード、沈黙イコール承認。 こちらも相応
に<返信>しなかったら、彼等の見解をそのまま受け容れたことになる。
War Shrine にも
Fishing Boat にも返信しなかった君ら、怠慢だぞ。特に外務省が<しなかった>のはほとんど背任。 許し難い。
* * *
ついでに言えば、7月24日、中国唐外相がTVカメラに向かって堂々、
小泉首相の靖国神社参拝について「ヤメナサイとゲンメイしました」と
淀みない日本語で発言し、それがそのまま放映されたのに我が外務省、
25日になって「確認した結果、会談で中国側から『やめなさい』との
表現はなかった」という服部則夫外務報道官の見解を発表。 おいおい、
「唐さんはウソツキだ」と言ってるも同然、良いのかな?
唐<外相>がビデオに誓った<事実>の重さに比べると、<報道官>の
<見解>発表はあまりに軽い。 同じ重さで否定できるのは唐さん自身。
必要だったのなら、彼に否定させれば良かったんだよ。 けれども彼が
そうしなかったところを見ると、やはり彼はそう発言したに違いない。
つまり外務省発表は日本国民に向けたウソ。 唐氏がそれで、外務省や
日本人を尊敬するだろうか? いや、腰抜けども、の確信を深めたろう。
* * * *
以上の通り我が方は、他国の底意ある発信に的確な対処を怠り、時には
事実を曲げた応じ方で自国を辱めてもいる。 相手から刺激されてすら
それだから、我が方からの積極的発信はさらに無い。 たとえば、
猪谷氏も前記感想に続け、「五輪博物館も日本の資金協力が無かったら
出来なかった。 日本企業もスポンサーとして貢献、、、が、あまりに
評価されていない」と存在感不足を指摘しておられる。 カネだけ出し
ても発信が伴わなければ、そういう結果になる。 知るべきは
この半世紀、すべきことを愚直にして来たのも昔の恨みを蒸し返さずに
来たのも、所詮コチラの文化でしかなかった、ということ。
しつこく何度でも蒸し返し、相手を悪者に仕立ててでも望みを果たすの
がアチラの文化、弱肉強食の世界。 コチラ風では勝ち目はありません。
しかし、負けっ放しじゃまずかろう、戦わなくちゃ。 で、どう戦う?
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●武力で、
とは行かない。 ならば知力あるのみ。 <論戦>でやっつけるのです。
その方法、となれば改めてではない、第44号に述べました。 とかく
筋にこだわる中国人、筋で報いるのがベスト。 それが出来れば、以後
いくらかコチラを見直し、<近交>らしくなるかも知れません。
即ち、
Rational Process は<リクツっぽい隣人>説得のツール!■竹島元一■
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